04 Jun 2019
シンガポール、競争力世界一に返り咲き
シンガポール経済が香港と米国を抜き、9年ぶりに競争力世界一となった。スイスのIMDビジネススクールが最新の年間ランキングを発表した。
シンガポールの先進的なテクノロジーインフラや熟練労働者の採用のしやすさ、事業開始に向けた効率の良さなどが同国の首位返り咲きに寄与したとIMDは指摘した。
米国は首位から3位に後退。減税に伴う景気効果が薄れ、ハイテク輸出が鈍化したことが響いた。アジア太平洋地域の経済は特に好調で、14カ国・地域の11カ国・地域が順位を上げるか維持した。香港は「優しい税金・事業政策環境」と事業金融へのアクセスが評価された。
1989年に始まったIMDの年間番付は、235の指標で63経済を分析。失業や経済成長などのハードデータに加え、社会的統合やグローバル化、腐敗などに関する国際企業幹部の意見調査といったソフトデータも盛り込まれている。
アジア勢では、インドネシアが順位を11上げて32位、タイは5つ上昇し25位。日本は5つ順位を下げた。欧州勢では、英国が昨年の20位から23位に後退した一方、アイルランドは5つ上げ7位となった。
(Source: Bloomberg)